努力をしてもミスがなかなか減らず、上司に怒られてばかりでツライ。
そのような気持ちを抱えながら仕事をしている方もいるのではないでしょうか。
ミスを繰り返して自己肯定感が低くなってしまえば、「今の仕事が向いていないのでは」「もう辞めてしまいたい」などの悩みにつながるおそれがあります。
そのような悩みを抱える社会人の方のために、ミスが起こるメカニズムとミスを起こしやすい人の特徴を踏まえ、ミスを減らすための3つの方法を紹介していきます。
認知心理学から見ても人は必ずミスを起こしてしまう
どれだけ注意していても、人は必ずミスを起こす生き物です。
いつも完璧に仕事をこなしている方でも、一度もミスをしたことがないという方はいないでしょう。
認知心理学においても、うっかりミスの発生は人間の認知や行動の基本特性から派生するものであって、根絶できるものではないといわれています。
このような観点からも、ミスが起きてしまった際には、あまりネガティブにならないようにしましょう。
ミスが起こった原因を探り、繰り返さないための対処法を考えることが大切です。※1
※1 ヒューマンエラーの基礎知識.芳賀繁.労働安全衛生広報:20_25
仕事でミスをする人の特徴と対処法
ミスは必ず起こるものですが、ミスを減らすことは可能です。
そのためには、はじめに、ミスを起こしやすい人の特徴やミスが起こりやすいシチュエーションをしっかりとおさえましょう。
それぞれの内容を知り、適切な対処法をとれば、ミスを減らせる可能性があります。
特徴1「思い込みで行動してしまう」
ミスを起こしやすい方には、「思い込みで行動してしまう」という特徴があります。
資料の見間違いや指示の聞き間違いは、起こり得ることです。
しかし「聞いているつもり」や「できているつもり」による思い込みで作業を進めてしまう方は、無意識に勘違いを引き起こし、ミスを繰り返すおそれがあります。
特に、仕事の指示を自分流に解釈してしまったり、自己流で進めてしまったりするなどの「思い込み癖」は、自覚しづらく、改善が難しい傾向にあります。※2
※2 Agent.みんなのキャリア相談.思い込みが仕事の失敗・ミスを生む真の原因は?ケアレスミス改善対策
対処法「確認作業を徹底する」
思い込みで行動してミスを起こす方に必要な対処法は、確認作業を徹底することです。
曖昧な部分や疑問点が出てきたら、速やかに作業を中断し、確認することをおすすめします。
自分を過信せず、むしろ「自分はミスをする可能性が高い」と自覚しておけば、ミスを避けられる可能性があります。
具体的には、「仕事に取り掛かる前にチェックリストを作る」「指示を再確認してから仕事に取り掛かる」などです。※3
※3 オフィスの疑問.仕事のミスを減らすための対策とは?対処法から特徴まで
特徴2「メモを取らない・取れない」
ミスを起こしやすい方には、「メモを取らない」「メモを取れない」といった特徴があります。
メモを取らないことで、内容の抜け漏れが発生する危険性もあります。
適切なインプットとアウトプットのためには、記憶力という内部のメモリーだけに頼るのではなく、メモのような外部のメモリーの活用がおすすめです。
仕事中に起こるワーキングメモリの低下を防ぐためにも、メモをとる習慣をつけましょう。※4
※4 前頭前野とワーキングメモリ.苧阪直行.高次脳機能研究 32(1):1_3
対処法「メモの取り方を工夫する」
具体的には下記の4ステップです。
・専用のメモを用意する
・1つのページに1つの指示を書き留める
・はじめに日付と指示者の名前、期限を記入する
・指示内容のうち、書き留める内容を絞る
はじめに、仕事の指示を書くための専用のメモを用意しましょう。
実際にメモを取る際には、原則1ページに1つの指示を書き、各ページの一番上に日付と指示を出した人の名前、仕事の期限を書き入れてください。
指示内容については、すべてを書き残す必要はありません。
「何をどれだけやるのか」「何を使ってどうするのか」の2点に要点を絞り、不明な点が出てきたらその場で確認するようにしましょう。
メモの取り方を工夫すれば、ワーキングメモリの低下を防いで、ミスの数を減らせる可能性があるので、ぜひ試してみてください。※5,6
※6 障がい者としごとマガジン.メモ書きの基本ポイントと速く書くコツ 「メモの取り方が下手」と悩む障害者のために
特徴3「ストレスや疲れが蓄積されている」
ミスを起こしやすい方には、「ストレスや疲労が蓄積されている」という特徴があります。
睡眠不足や仕事に追われている場合には、気付かないうちにストレスや疲れが蓄積しているおそれがあり、普段なら簡単にできるような動作や判断にも影響を与えるため、注意が必要です。※7
※7 人間の疲れとは何か:その心理学的考察「1.疲れは自覚される」.斉藤良夫.労働科学88巻1号(13)~(24):3_5
対策「過集中を避け、適度な休息を入れる」
対策としては、適度に休息を入れて、リフレッシュすることを心がけてください!
長時間同じ姿勢で作業を続けていると、集中力や作業効率の低下が起こり、ミスも増えてしまいかねません。
作業を一時的に中断して適度な休息を入れることによって、脳のワーキングメモリが開放されます。
ワーキングメモリの低下を防げば、ミスを減らす効果を期待できるだけでなく、新たなアイデアが生まれる可能性があります。
なお、休憩が取れない場合には、「目を閉じるだけ」「深呼吸をするだけ」でも効果を期待できます。
また、過集中を避けるためには、アラームの利用や周囲からの声掛けもおすすめです。※8
※8 まいにちdoda.仕事でミスを減らすには!気持ちを立て直す方法をアドバイス
ミスはなぜ起こるかを知り、自分にあった対策をとろう
仕事をしていくうえでのミスなどを100%回避することは難しいでしょう。
仕事のミスを減らすためには、ミスが起こる原因を見つけて、繰り返さないための対策や対処法を実行することが重要です。
そのうえで、周囲への協力を求めることも、仕事でのミスを減らすコツになるかもしれません。
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