受験勉強中のスマホ禁止は効果がある?『管理する技術』が合否のカギ

大事な受験シーズン、ついついスマホが気になって無駄な時間を取られていませんか?勉強に煮詰まると、SNSやゲームなどに意識が向いてしまう受験生は多いはず。
スマホは適切に管理しないと、膨大な時間を消費してしまうため受験の合否にすら関わります。

大事な受験シーズンを後悔なく過ごすためにも、スマホとの付き合い方や管理方法を見直しましょう。
この記事では、受験生のスマホ使用実態から学習へ活用する方法、賢く管理するポイントをお伝えします。

1

この記事の監修者

INHOP コラム編集部

受験生の約半数が「スマホによって勉強がはかどらない」と感じている

受験生の約半数が「スマホによって勉強がはかどらない」と感じている

受験勉強は時間との戦いです。
しかし、多くの受験生がスマホによって勉強に影響があったと感じていることがわかっています。
たとえば「スマホの使用によって勉強時間が減少した」「勉強している最中もスマホが気になる」「友人へのメッセージ返信に気を取られる」など、理由はさまざまです。
なんと受験生の9割以上が、スマホは付き合い方によっては受験に影響を与えると答えたデータも上がっています。※1

また、スマホの使用と学力低下の深い関係も無視できません。
スマホを使用する子どもと使用しない子どもの学力の差を測る調査では、学習時間の長さに関係なくスマホを使用する子どもの方が成績が低くなるという結果が出ています。
自宅で2時間勉強しても、3時間以上スマホを使用すると学習した内容を忘れてしまったり、定着しにくくなったりするおそれがあるのです。※2

しかし、受験や勉強への影響があると分かっていても、受験生のスマホ使用率は高いです。
受験期のスマホ使用率を調査したデータでは、92%の受験生がスマホを使用しており、一切使用しなかった人はわずか8%にとどまっています。※3

※1 ベネッセ教育情報サイト.受験生はスマホをどれくらい使っているのか?
※2 PRESIDENT Online.”スマホが学力を破壊する”これだけの根拠
※3 PRtimes.受験期にスマートフォンを使っていた大学生は73%!?
いまは受験勉強にスマホは当たり前?

受験期にスマホがあると勉強がはかどらない理由

受験期にスマホがあると勉強がはかどらない理由
やる気や集中力は、自分の意思だけでコントロールできないこともあります。
スマホがもたらす受験勉強へのデメリットをチェックしてみましょう。

【理由その1】誘惑が多い

スマホのゲームや動画などの娯楽アプリは、受験期の誘惑になります。
もちろんテレビや漫画などスマホ以外のものでも勉強の妨げになることはありますが、スマホは特に依存性が高く受験勉強がはかどらない原因になります。

また、友人とのLINEやSNSでのやり取りも誘惑の一つです。
通知が気になってしまったり「メッセージに返信しなければ」というプレッシャーを感じたりすることも勉強時間や集中力に影響を与えます。

【理由その2】ブルーライトによる体への影響

受験生に限らず、スマホの使い過ぎは体への悪影響があることも忘れてはなりません。
ブルーライトによる目の疲れやかすみ、肩こりや頭痛、睡眠の質の低下などさまざまな弊害があることもわかっています。
目の神経を酷使すると脳は興奮状態になるため、体調が悪くなったり集中力や思考力が低下するおそれもあるのです。※4

※4 東洋経済ONLINE.スマホの使いすぎは、身体をボロボロにする

スマホアプリやPCが受験勉強の手助けになる側面もある

一方、勉強とスマホは切っても切り離せない不可分な関係にあるのも事実です。
参考書や辞書などを使用するよりスマホ検索の方が早い上、YouTubeには受験対策コンテンツも無数にアップされています。
勉強にスマホを活用している割合は、中学生で約90%、高校生では約95%という高い結果になっていることがその事実を物語っているでしょう。※5

また、便利なアプリをフルに活用し、効率的な勉強法を確立することもできます。現役東大生の間ではスマホでの勉強が当たり前。
スマホ学習が今後の勉強の基本になる可能性も十分にあると語る専門家もいるほどです。
高校生の受験勉強においても、スマホアプリやPCツールが受験勉強に役立つ可能性は大いにあります。

※5 東洋経済ONLINE.東大生が断言「スマホは勉強に役立つ」3大理由

【受験勉強中のスマホとの付き合い方】「管理」がポイント

【受験勉強中のスマホとの付き合い方】「管理」がポイント
では、受験期にはどのようなスマホの使い方をすればよいでしょうか?
電源を切ったり封印したりする手段をとる前に、スマホ自体を一つの学習ツールとして捉え「管理」することから始めてみましょう。

【ポイント①】スマホ内の整理とアプリ管理を徹底する

まず、スマホ内のアプリを見直して一度整理しましょう。
不要なアプリや時間を浪費しがちなゲームアプリなどは思い切って削除します。
アプリ内のデータが消えてしまうと困る場合は、アプリを非表示設定にすることも可能です。※6

また、アプリの配置も重要です。
ホームボタンを押して最初に表示される画面には、時計やアラームなどの管理アプリや、勉強に関係のあるアプリだけ並べるようにします。
学習に関係ないアプリはスライドしないと表示されない位置へ移動させましょう。
配置を工夫するだけでも、余計なものに気を取られる頻度を減らすことができます。

※6 四谷学院個別指導教室.【受験生とスマホ】スマホを封印したほうがいい?

【ポイント②】毎日の受験勉強とスマホ使用時間を評価する

スマホの便利な機能やアプリを使って、無駄なスマホ使用をしなかった時間を「見える化」するのもよい方法です。

たとえば、スクリーンタイム機能を使えば1日の正確なスマホ使用時間をチェックできます。
機種によってはアプリごとの使用時間がわかったり、使用制限を設定することも可能です。
数字データを使って「今日はどのくらい集中したか」を見える形にしてみましょう。
結果を日記やノートなどに記録すれば、さらにモチベーションが高まります。※7

また、スマホの使用時間と併せて、実際に勉強した時間や内容を見える化するのもポイントです。
日ごと、週ごとに勉強した合計時間と内容を記録し「どのくらい勉強したか」を定量的に把握します。
「勉強したつもり」や「気づいたら学習時間が減っている……」などの思い違いを防ぎ、確実に勉強を進めていきましょう。

スマホ使用時間と、実際にできた勉強の結果を自己評価して、モチベーションを自分でコントロールしていくのが合格の秘訣です。※8

※7 武田塾.脱・スマホ依存症!受験生が勉強中スマホをいじらないようするには
※8 大学受験パスナビ.大学受験パスナビTOP【学力の差はここに出る!】受験を制する勉強法:7つのルール

スマホの誘惑に負けてしまう方には

スマホの誘惑に負けてしまう方には
スマホの使用を自己管理できない方は、別のアプローチが必要です。
ここではスマホの使用を制限する方法を紹介するので取り入れてみてください。

【誘惑対策①】ポモドーロテクニックで無駄なスマホ使用を防止

集中力が持続せず、勉強中もすぐにスマホが気になってしまう方はポモドーロテクニックを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ポモドーロテクニックとは、25分間集中して5分間の休憩を挟むというサイクルを繰り返す作業テクニックです。
25分間だけは勉強に集中し、5分間の休憩ではスマホを使用してもよいことにします。

25分間という比較的短い時間制限があることで集中しやすくなる上「5分休憩ではスマホを見てもよい」という安心感があります。
何かを強く禁止されることで、その対象に高い関心や意識が向いてしまうタイプの人もいます。
たとえ短くても、あえてスマホを触る時間を設けることで気持ちの切り替えがしやすくなる場合もあるでしょう。ただしスマホ休憩だけでは目や脳の休憩には不十分です。
軽くストレッチしたり遠くを見たりする休憩を入れるのも忘れずに。※9

※9 AXIV ACADEMY.知らないと損してしまう受験勉強方法!ポモドーロテクニックとは?

【誘惑対策②】スマホを持たずに図書館や学習室などに出かける

最終手段としては、スマホを持たずに出先で勉強する方法です。
誘惑の少ない図書館や学習室などで勉強するほうが、自宅での勉強よりも集中しやすいことがあります。
人目のある場所での勉強は、受験対策としてよく挙げられる方法です。※10

さらにスマホを持たずに出かけることで、一切の誘惑を遮断できます。
電源を切ったり通知を消したりするだけでは気持ちに負けてしまう方は試してみてください。
ただし、緊急時に連絡がつかなくて困ることもあるため、最終手段として考えておくとよいでしょう。

※10 まなビタミン.図書館で勉強するメリットと利用する際に気をつけたいポイント

まとめ

自己管理の体制
スマホは受験生にとって大敵ともいえますが、活用方法によっては強い味方になることもあります。
禁止したり封印したりする前に、まずは自己管理の体制をしっかり整えましょう。

使いすぎを防止する機能やアプリをうまく使って、受験期のスマホとの付き合い方を確立してみてください。
目の前の誘惑に勝ち、さらにその先の合格を勝ち取りましょう!

運営者情報

運営会社
キリンホールディングス株式会社
住所
〒164-0001
東京都中野区中野4丁目10番2号
中野セントラルパークサウス
お問い合わせ
0120-569-056
会社概要
https://inhop.co.jp/about/