大学進学を考える高3生の皆さんは、志望校を最終決定するにあたり、学部や偏差値だけでなく、実際の校風や設備・先輩たちはどのように学んでいるのかなど、様々な要素が気になると思います。
各大学が開催している「オープンキャンパス」は、パンフレットだけでは分かりにくい校風や設備・キャンパスの様子を知るための絶好の機会です。
この記事では、大学のオープンキャンパス参加までの流れ・参加にあたってのポイントなどをまとめました。
これからオープンキャンパスに行こうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
「オープンキャンパス」とは
「オープンキャンパス」とは、その学校に関心のある学生に施設を公開して、より理解を深めてもらうために実施するイベントです。
大学により内容は異なりますが、オープンキャンパスの期間中には、以下のような催しが開催されます。
学校説明会
学校説明会では、学部ごとの履修内容や卒業後の進路・入試の最新情報などの説明を聞くことができます。
個別相談会
個別相談会は、大学側の担当者や在校生・先輩に対して1対1での質問できる場です。
詳細や費用など、学校説明会では聞けなかった内容も、個別相談会であれば質問できる可能性があります。
キャンパスツアー
「キャンパスツアー」は、構内を少人数のグループで回り、実際の講義や各施設での過ごし方を見学できる催しです。
模擬授業・体験
「模擬授業・体験」では、講義や実習を模した授業に参加・体験できます。
模擬授業・体験に参加すれば、パンフレットだけでは分かりづらい実際の授業内容や雰囲気を具体的にイメージできるでしょう。※1
なお、オープンキャンパスでの質問や態度が合否が左右することはないとされていますが、推薦入試やAO入試などの出願条件に「オープンキャンパスの参加」を定めている大学もあります。
そのため、入試要項が発表されたら確認しておくことをおすすめします。
オープンキャンパスの参加が必須の場合は、予約を忘れないよう注意しましょう。
※1 スタディサプリ進路.オープンキャンパスとは、自分と学校との相性を見る場!入学前に必ず行っておくべき理由を聞いた
オープンキャンパスでわかること
オープンキャンパスへの参加で得られる情報には、主に次のようなものがあります。
・所在地や最寄り駅、通学時間、経路
・施設設備
・規模や雰囲気
・カリキュラム
・取得できる資格など
・留学制度
・卒業後の進路
・各種支援体制
・入試について
上記の情報から、入学後にキャンパスライフを送る姿をより具体的にイメージできるのではないでしょうか。
パンフレットやホームページではわからない情報を得られれば、学校選びの参考になります。
仮に、「ここで学びたい」と思える大学が見つかれば、受験勉強に対するモチベーションの向上につながるでしょう。
オープンキャンパス参加までの流れ
オープンキャンパスには、以下のような流れで参加します。
1.大学のホームページや入試要項から開催日程を確認する
2.参加したいイベントを予約する
3.大学および学部を調べて、疑問点や質問したいことをまとめておく
4.交通手段や所要時間を調べておく
5.実際に参加する
「聞きたい模擬授業に遅れて参加できなかった」「在校生に質問の機会があったのに、準備不足で何も聞けなかった」など、貴重な機会を逃してしまうのは避けたいですよね。
上記の流れを参考に事前準備をしておけば、オープンキャンパスの機会を生かせるでしょう。※2
※2 マイナビ進学.「オープンキャンパスの事前準備・回り方・持ち物」
オンライン開催のオープンキャンパスに参加する
2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、一部の学校のオープンキャンパスは、オンライン開催に切り替えられています。
たとえば、早稲田大学では、2021年6月現在「365日オープンキャンパス」と名付けたサイトを設置して、全国どこからでもアクセスできるようにしています。※3
動画サイトと連携しており、学部学科の特徴はもちろん、模擬講義やゼミの様子などをいつでも視聴できる試みです。
オンライン開催のオープンキャンパスのメリットは、移動にかかる時間や手間、費用を省ける点です。
一方、デメリットには、現地に足を運んで入試当日のシミュレーションをしたり、疑問をその場で質問できないといった点があります。
本命の大学のオープンキャンパスがオンラインで開催されている場合には、別の機会に現地を訪れたり、実際に通っている先輩に質問してみるなど、デメリットを補う対策を取りましょう。
オープンキャンパスの参加時期
高校生がオープンキャンパスに参加し始める時期は、原則として、志望校や学部を幅広く検討できる高1や高2が理想的です。
2019年の調査によると、大学受験した高校生のオープンキャンパス参加率は94%で、その中でも高2の参加率が最も高く、72%でした。※4
また、オープンキャンパスの参加回数は、大都市圏で4.6回、全国で3.9回と、平均4回前後です。
高1・高2から日程に余裕をもって参加を始めるのがおすすめですが、部活などが忙しく、高3になって初めて参加する方もいるでしょう。
高3から参加する場合であっても、学部や学びたい分野を絞り込み、複数の大学のオープンキャンパスに参加することをおすすめします。
その上で、自分なりの基準を持って比較すれば、学校選びの参考になるでしょう。
※4 リクルートマーケティングパートナーズ.「進学センサス2019オープンキャンパス編」
高3生がオープンキャンパスに参加する際のポイント
高3生が大学のオープンキャンパスに参加する際のポイントは、以下の4点です。
・5~6月の入試募集要項が発表されたら、オープンキャンパスの開催予定を確認する
・AO入試等でオープンキャンパス参加が条件の大学は予約等を行う
・学部やレベル・地域などで絞り込んだ複数の大学のオープンキャンパスに参加する
・参加前には自分なりの基準を持って疑問点や比較ポイントをまとめておく
オープンキャンパスの貴重な機会を無駄にしないためにも、早めの予約と参加前の下調べを徹底しましょう。
高3生の志望校最終決定に役立てる
今回は、高3生向けに大学のオープンキャンパスとはなにかを解説し、参加時のポイントをお伝えしました。
・オープンキャンパスとは、大学が受験生に施設を公開し理解を深めるイベント
・オープンキャンパスに参加すると、校風や授業のようす・立地など入学後のより具体的なイメージが得られる
・オープンキャンパスに参加するには要項でスケジュールを確認し必要に応じて予約する
・事前に下調べをしっかり行い、質問事項や比較の基準を持っておこう
・2020年以降はオンラインのオープンキャンパスも増えている
・高3からオープンキャンパスに参加する場合は候補を絞り込んで比較しよう
大学選びで後悔しないためにも、オープンキャンパスに参加して、大学の情報を手に入れておきましょう。
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