中間テストも終わった6月。
まだ部活動が続いている高3生の中には、受験の実感がわかない方もいるかもしれません。
しかし、この時期には本格的に入試の準備や受験勉強に入る前にやっておくべき重要なことがいくつかあります。
この記事では、大学受験を控えた6月にやっておくべき重要なポイントをお伝えします。
入試方式を決定し、部活引退後に動く準備を
各大学の入試要項の配布は、例年おおむね6月頃に始まります。
志望校や候補の大学の要項を取り寄せ、入試方式を検討しましょう。
部活を続けている方は入試準備に使える時間が限られますが、忙しい中でも情報を集めておき、書類の取り寄せだけでも済ませておくと、部活引退後にすぐ行動に移せます。
部活をしていない方も、この時期までに、受験勉強と並行して要項の取り寄せと入試方式を決めましょう。
入試方式の種類と選び方
国公立大・私大とも、入試方式には一般選抜/学校推薦型選抜(旧指定校推薦)/総合型選抜(旧AO入試)があります。※1
一般選抜 | 1月に実施される「大学入学共通テスト(旧センター試験)」および2~3月に各大学が実施する二次試験で合格者が選抜される。 または、センター試験のみ、大学主催の試験のみ。 |
学校推薦型選抜(旧指定校推薦) | 「公募制」は全国の高校から、「指定校制」では大学側の指定した高校から、在学中の学力やスポーツなどの実績に基づき、若干名が選抜される。高等学校長の推薦が必要。 ※国公立大学は公募制のみ |
総合型選抜(旧AO入試) | 大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)にそって、面接や面談を重視して選抜される。 |
(※詳細な条件は大学により多少異なるためホームページや入試要項で確認して下さい)
6月の時点で、それまでの学校の成績や在学中の活動、得意教科、模試の成績などをそれぞれ揃えて把握してみましょう。
その上で上記の受験科目や条件を確認して比較してみると、「自分がどの方式で受験するべきか」、あるいは「この大学に受験してみたいか」が絞り込めてくるはずです。
選択の基準としては、一般的に次のような人がそれぞれの方式に向いているといわれます。
- 一般選抜:学校の成績(評定)や部活動などは考慮せず共通テストの学力で勝負しようと考える人、国公立大学をメインに受験したい人
- 学校推薦型選抜:私立大学の志望校がほぼ固まっており、校内成績が高水準でキープできている人
- 総合型選抜:志望校で学びたいことを具体的かつ明確にアピールできる人、高校在学中に打ち込んだことを実績とともに示せる人
※1 マイナビ進学.推薦入試の仕組み(大学入試の基礎知識).高校生のための進学ガイド
入試方式が決まればエントリーを
3種類の入試方式のうち、「総合型選抜」は9月頃から入試がスタートするため、多くの大学で6月にはすでにエントリーが開始されています。
エントリーが必要な人は忘れずに手続きを始めましょう。
また「学校推薦型選抜」も6月~8月には要項配布を開始します。見逃さないよう親や先生とも連携してチェックしましょう。※2
上記のスケジュールは、いずれもその年によって変更されることがあるので、大学の公式サイトも併せて確認して下さい。
※2 進路ナビ.大学入試スケジュール – 大学入試の基礎知識
模試を受けよう
6月〜7月にかけて民間の大学入試向け模試も本格的に始まります。
塾に通っている人は塾が薦める模試に申し込めば問題ありませんが、わからない場合は、大手大学進学予備校の実施する全国模試から選びましょう。
高校の先生に相談するのも良い方法ですね。※3
この時期の模試の判定が低くても、これからの頑張りで上がる可能性は十分にありますので、恐れず受験し、志望校のレベルといまの自分の実力の差を知っておきましょう。
共通テストを受ける予定の方は、本番に準じたマーク式の模試を受験しましょう。※4
※3 塾予備校ナビ.【大学受験の模試おすすめ2021】予備校が運営する人気の全国模試を紹介!
※4 河合塾.第1回 全統共通テスト模試(マーク式).大学受験の予備校・塾
検定や資格をとっておくと有利になることも
語学・経済・国際系の学部では、TEAP/IELTS/英検(実用英語技能検定)/TOEFL/ケンブリッジ英語検定といった英語検定やスコアを取得すれば、入試科目の英語が免除される大学があります。
また出願条件に指定している大学もありますので、資格取得をお持ちの方は確認しましょう。※5, ※6
漢字検定・数学検定などの各種検定は、総合型選抜において意欲を示す材料として見られる可能性もあります。
志望校の情報を調べて、間に合うものがあれば申し込んでおきましょう。
2021年の例としては次のような検定が実施予定です。
- 数学検定 1~8級 7月18日(日)実施/6月8日(火)受付締切 ※7
- TEAP 7月18日(日)実施/6月16日(水)受付締切 ※8
※5 benesse.英語4技能検定の活用で、共通テスト&大学入試が有利に
※6 栄光の個別ビザビ.高校生のうちにとっておきたい、大学受験が有利になる資格って?
※7 数学検定・算数検定(実用数学技能検定).検定日一覧
※8 TEAP.受験案内 公益財団法人 日本英語検定協会
授業と定期テストは引き続き最優先
学校推薦型選抜で合格を目指す場合、1学期(または前期)期末テストの点数までが、選抜にかかわる評定平均値として計算されます。
大学側から評定平均値の下限を指定される場合もあり、高校の学内推薦でも重視されるため、提出物はきっちりと仕上げ、期末テストでしっかり点数を取れるよう最後まで努力しましょう。
また、一般型選抜を受ける予定の人も、高校の授業内容は入試に直結するものばかりです。定期テスト対策が受験勉強を兼ねるので、しっかりと内容を理解しておきしましょう。
まとめ
高校3年生の6月にやっておくべきことをまとめると以下のようになります。
- 入試方式の検討決定、エントリー
- 模試を受け始める
- 英語などの検定について調べ、必要なら受ける
- 授業と定期テストの対策
部活の大会や行事もあり忙しい毎日ですが、できることを厳選して確実に実行しつつ、最後の高校生活も思い切り楽しんで下さいね。
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