徹夜で勉強するメリットやデメリットを解説!せっかくの勉強を活かすには

徹夜で勉強するメリットやデメリットを解説!せっかくの勉強を活かすには

定期テスト対策や受験勉強が予定通りに進まないとき、徹夜をしてでも勉強するべきかどうか迷うことはありませんか?
徹夜や一夜漬けには、睡眠時間を削って勉強時間に充てられるものの、集中力や注意力が散漫になったり、ご自身の健康に悪い影響を与える可能性もあります。

今回は、徹夜で勉強するもたらす影響と、早起きすることで得られる効果について紹介します。

 


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この記事の監修者

INHOP コラム編集部

徹夜で勉強するデメリットを知っておく

徹夜で勉強するデメリット

徹夜で勉強することで、直近の試験をうまく乗り切ることができるかもしれません。
しかし、徹夜で勉強することは普段の勉強と比べて注意力や集中力が低下するというデメリットも存在します。※1

たとえば、徹夜した人の脳をMRIで観察した実験では、「イライラ」や「嫌なことから逃げ出す」といった反応を引き起こす「扁桃体」の活動が、よく眠った人と比較して60%も激しかったと報告されています。※2

テスト直前に徹夜で勉強すると、扁桃体の活動の影響でネガティブな感情のコントロールが効きにくくなり、テストに集中しづらくなるおそれがあります。

徹夜して注意力が低下した状態でテストに臨み、ケアレスミスが増えてしまっては本末転倒ですね。

※1 明光プラス.徹夜で勉強すると効率が悪い?最良のやり方と徹夜の回避方法
※2 SBクリエイティブ株式会社.『睡眠こそ最強の解決策である』(位置No.2418~) マシュー・ウォーカー

徹夜の勉強から早寝早起きに切り替えるメリット

徹夜の勉強から早寝早起きに切り替えるメリット
「徹夜より早起きして勉強を」とよくいわれますが、なぜ早起きのほうが効果的といわれているのでしょうか。

徹夜に比べて記憶が定着しやすい

記憶には、数時間で忘れてしまう「短期記憶」と、必要な時にいつでも思い出せる「長期記憶」の2種類があります。
短期記憶として「海馬」に記録された勉強内容は、ノンレム睡眠中に長期記憶を保存する「大脳新皮質」に移動することが分かっています。※3

ある実験で、しっかり睡眠をとった学生のグループと徹夜した学生のグループが同じ授業を受け、その後2日間普通の生活をしたあと、授業内容に関する小テストを受けました。
実験の結果として、徹夜グループの方が40%も点数が低かったそうです。※4

この実験は、「徹夜した状態で勉強した内容は定着しづらい」という事実を示しています。

記憶のメカニズムに当てはめれば、勉強した内容が長期記憶として保存されていないおそれがあるということです。

睡眠を挟むことによって勉強の内容が長期記憶として定着するため、定期テストの勉強後にはきちんと眠ることが効果的です。

※3 富山大学大学院医学薬学研究部「記憶の固定化と睡眠」
※4 SBクリエイティブ株式会社 マシュー・ウォーカー著『睡眠こそ最強の解決策である』(2542-2573)

朝の方が脳の働きが良く効率的

「朝に勉強すると効率が良い」というのは脳科学的にも証明されています。
日中に記憶したことは脳の記憶を司る器官である「海馬」に一時的に溜め込まれ、夜の睡眠中に必要なものと、そうでないものに分類されます。

重要なものは脳の側頭葉へ、不要なものは忘れてしまいます。

そのため、朝は一日の中で脳が最もすっきりした状態であり、脳が疲れている夜に記憶を詰め込むよりも効率よく学習ができます。※5

また、朝に勉強する場合、脳が睡眠状態から覚醒状態にシフトするにつれて「ドーパミン」や「アドレナリン」といった脳内物質の分泌が活発になります。
ドーパミンには快感や幸福感を高める作用があるため、朝の方が苦手なことや難しいことにも取り組みやすいといわれています。※6

※5 Toshin.com.あなたの疑問にお答えしますQ&A
※6 東京法経学院.朝は「脳のゴールデンタイム」!朝に勉強をするのが効率的な理由とは

静かな環境の中でより集中して勉強できる

静かな環境の中でより集中して勉強できる
早起きして勉強するのは、環境の面でも多くのメリットがあります。
朝5時頃なら、まだ家族は眠っていることも多く、メッセージアプリやSNSの通知・車や人の往来・工事の騒音などが少ないため、静かな環境で勉強に集中できます。※7

上記は深夜でも同じですが、睡眠を取ったあとの方が脳の働きが良いため、徹夜するよりも一度眠って早起きしたほうが効率的です。

※7 大学受験プロ.【良いこと尽くし】朝に勉強する効果と正しい取り組み方をご紹介!

脳の活動がピークの時間にテストを受けられる

人間の脳は、目覚めて3~4時間後がもっともパフォーマンスを発揮しやすいといわれています。※8

仮に、朝8時半開始のテストに7時起床で臨んだ場合、開始から1時間半〜2時間程度は脳の働きが活発になっていないおそれがあります。
一方、朝5時に起床すれば、ちょうど脳の働きが活発になる時間帯にテストが開始されます。

※8 リクナビnextジャーナル.脳が最も活発に活動するのは起床4時間後!仕事と睡眠の関係を探る

自身に合った勉強を選択しよう

定期テストが迫ると、少しでも点数を上げるため徹夜しようと考えてしまうかもしれません。
しかし、徹夜で勉強すると直近の試験を乗り越えられるという短期的なメリットがある反面、学習効率が悪くなるデメリットもあります。

この記事でご紹介した「徹夜で勉強するメリット・デメリット」をきちんと理解し、自身に合った勉強を選択しましょう。

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