中学受験の面接では、受験者が学校生活を滞りなく行えるかどうかが審査されます。
大人ともコミュニケーションがとれるかどうか、きちんと受け答えができるかどうかが見られています。
面接全体を通してチェックされているのは、言葉遣いやマナー(姿勢や態度)などです。
服装に関しては、それだけで合否を判定することはありませんが、就職活動などと同じようにオリジナリティを出すよりもTPOを理解しているかが重要です。
奇抜な服装ではなく、保護者はスーツ、受験者は学校の制服など面接にふさわしい装いで臨むのが鉄則です。
また、受け答えについてははっきりとした声で聞かれたことにしっかり答えているかが重要です。
オリジナリティを出すというよりも質問されたことに対して適切な解答ができているかを意識して面接対策に取り組むことがおすすめです。
※1 湘南ゼミナール.中学受験の面接で失敗しないためには?よく聞かれる質問とチェックポイント
面接で求められていることとは?面接官が見ていることとは?
中学受験の面接では、主に受験生当人のコミュニケーション能力が問われます。
面接官の質問内容をきちんと汲み取り、自分の考えを適切に伝えるように対策をとりましょう。
あわせて、面接で見られることは言葉遣いとマナーです。
面接時には、正しい言葉遣いをしているか、入室時の挨拶や座っている時の姿勢などもチェックされています。
お辞儀なども不備がないように何度も練習しておくと良いでしょう。
聞かれる質問の中で特に多いのは、「志望動機」についてです。
志望動機は願書にも記載しているため、くい違いがないように準備しておきましょう。※2
※2 中学受験ナビ.【中学受験】面接に向けて必要な心構えとは
中学受験における面接対策
それでは具体的に面接対策としてどのようなことを行えばいいのでしょうか?
この記事では重要と考えられる面接対策を5つご紹介します。
中学入試試験の直前に一気に対策を行うとお子さんへの負担が大きくなるので、少しずつで良いので、事前準備を進めておきましょう。
【面接対策①】面接の種類を押さえておく
受験する中学校によって面接の形式が異なる場合があります。
まずはその形式の違いについて理解しておきましょう。
面接の種類は主に以下の3種類です。
①個人面接
受験生1人に対して面接官が1〜数人で行われる面接。
一問一答形式で行われることが多い。
②集団面接
受験生数人のグループと面接官1〜数人で行われる面接。
質問に順番に答える場合や、受験者同士でディスカッションする場合もある。
③保護者同伴面接
受験生とともに保護者同伴で行われる面接。
受験生と別で保護者だけで行われる面接もある。
受験を予定している学校がどのような面接を実施するかは事前に把握しておきましょう。※3
【面接対策②】よく問われる質問
面接で聞かれる質問を事前に知ることは難しいのですが、面接でよく聞かれる質問は存在します。
特に志望動機や通学経路・時間については必ずといって良いほど聞かれる質問です。
よく問われる質問は事前に回答を用意しておくと当日慌てずに済みます。
志望動機や通学経路・時間以外では、学校生活や家庭での過ごし方などが多いです。
将来の夢や入学後の抱負などが聞かれることもありますが、自分がやりたいことは堂々と話すことが重要です。
また、やりたいことに対し、その理由まで答えられるようにしておくと良いでしょう。※4
※4 小・中学受験進学塾中村教室.面接でよく聞かれる⑩の質問
【面接対策③】よく問われる質問の模範回答を確認する
面接の事前準備としては、まずよく問われる質問の模範回答を確認することから始めましょう。
各質問の模範回答を確認することで、答えるべき要点を洗い出すことができます。
よく問われる質問の中には「筆記試験はどうでしたか?」や「併願校はありますか?」といった答えにくい質問もあります。
基本的に、筆記試験の出来を聞いているのではなく、どのように取り組んだかがみられています。
素直に前向きな姿勢を示すのが基本です。
併願校に関する質問も素直に答えるのが基本ですが、すべり止めであるといった表現はNGです。
また、第一志望であるならばそのことを伝え、その理由も合わせて答えられるようにしておくとよいでしょう。※5
※5 中学受験アンサー.中学受験の面接における模範解答とは?回答例付き親子の中学受験面接対策!
【面接対策④】よく問われる質問に対し、事前に回答を用意する
よく問われる質問と模範回答をみて要点を押さえたら、事前に回答を準備しておきましょう。
基本的に素直に聞かれたことに答えるのですが、プラスアルファで自分の意見が加えられると面接官に好印象を与えられます。
例えば、志望動機については「親や塾に勧められて」といったことが多いのですが、それを受けて自分がどう思ったのか、受験校のどこがよかったのかを答えられるようにしておきましょう。
パンフレットを見た感想や魅力的に感じたところを説明すると良いです。
説明会などに参加している場合は、そのときの印象を答えるのも良いでしょう。※6
※6 中学受験家庭教師総合ランキング.中学受験の面接は親子で準備。事前に押さえるべき知識と対策方法は?
【面接対策⑤】マナーや態度もチェックポイント
言葉遣いや身だしなみ、姿勢、面接試験を受ける動作など基本的なことも気をつけましょう。※7
例えば入室時はノックをし、中から「どうぞ」と声をかけられてから入室します。
「失礼します」と挨拶するのが一般的ですが、タイミングについてはドアをまたぐ前でも後でもかまいません。
最も印象がよくないのは、「失礼します」と言いそびれた際にオドオドした態度をとってしまうことです。
面接の間も目が泳いでいたり落ち着きがないと心象が悪くなります。
多少のミスがあったとしても「自分はこの学校にふさわしい人物である」と堂々と落ち着いた態度をとりましょう。※7
面接慣れするために模擬面接を行う
面接対策としては、面接の形式や流れに慣れることが重要です。
家族で協力して模擬面接を行うと良いでしょう。
客観的に誰かに見られている状態で、よく問われる質問の事前回答から話せるように練習すると大変効果があります。※8
面接は慣れが重要なので、本番までできる限り回数を重ねるようにしましょう。※8
親御さん必見!親が聞かれる面接の対処法
面接のタイプによっては、保護者同伴もしくは保護者だけの面接が実施されている場合もあります。
志望動機や通学経路など受験者と同様の質問には、お子さんの意見と食い違いがないように事前に話すことを合わせておきましょう。
お子さんとの接し方や性格などについて聞かれた場合も基本的にポジティブな発言を心がけましょう。
学校の理念や教育方針などに共感を示す、素直な回答が面接官に好印象を与えます。
まとめ
今回は、中学受験における「面接」の捉え方とその対策についてご紹介してきました。
中学受験の面接は、合否に直結するわけではありませんが、学校側としても学校の品位を損ねないふさわしい人物かどうかをしっかりチェックしています。
受験者が学校生活を滞りなく送れるだけのコミュニケーション能力を持ち合わせているか、最低限のマナーや言葉遣いができているかなどが見られています。
上記で述べた通り、面接試験は落ち着いた対応と事前準備がカギを握ります。
当日慌てないためにも、出来る限り早くから面接対策に取り組むと良いでしょう。
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